材料：鉄
板厚：1.0㎜

オーソドックスな円筒の深絞り加工。径に対して絞り高さは1.5倍。用途はモーターのケースです。
昭和10年の創業以来、深絞りは最も得意とする加工で、この製品も当社にとってはそれほど難しい加工ではありません。
絞った後に口の部分に精密なカットを加えています。
この製品の必要な高さは1工程で加工できますが、より安定的に製品化できるよう、あえて絞り工程を2回にしています。（非常に条件が厳しいのですが…）
絞り速度や加工油の条件などが合わないと天井部分に亀裂が入ったりすることがあり、きれいに仕上げる為には経験や技術が必要となります。
縁の部分はトリミングをまじえたカットをしています。加工時にはその部分が変形しやすく、公差を外れがちですが、カットする際の金型の工夫によって解消しました。

★注目ポイント★
①絞り率0.5以下の絞りが材質によっては可能。より安定的な製品化のためあえて２回で絞る。
②絞り工程を重ねれば、より深い絞りができる。
③側方や底部分の加工は様々に追加工可能（穴あけ・バーリング・エンボス加工など）