2023年09月01日

異形絞り加工 灰皿(本体)


材料:真鍮にクロームメッキ(板厚0.6㎜)

今回ご紹介するのは、溶接からプレス加工への工法転換が実現した、
浅い異形の絞り製品です。
複雑な形状をしていますが、底の格子状の部分も溶接ではなく
一枚の板からプレス加工で製作されています。

以前は外形と格子部分が別々だったそうですが、
溶接の工程での不良率や工程の多さから
一体でできないかというご要望があり、
工法転換を実現いたしました。
プレスでは5工程でこの形状が製作されています。

この製品は先にご紹介した灰皿(蓋)の本体部分。
格子部分に落ちた灰が引っかからないよう、
縦横とも更に絞り加工が施されています。

★注目ポイント★
①フランジ付きの絞り製品。フランジ部分全体は球面状、さらに機能的に必要なへこみを施している。
②底の部分は格子状に抜かれ、更に丸みを帯びた絞り加工を施している。
③溶接からの工法転換。以前は網状の別部品をスポット溶接してたが、工程や不良率の多さを解消するため、プレス加工での一体型を実現。

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