2023年07月26日

異形絞り加工 角型ケース

 
材質:鉄(板厚3㎜)

今回ご紹介するのは「角型の深絞り加工」。
これももちろん1枚の板からできています。
角型の深絞り加工は、
カドの部分への力の掛り具合が均一ではないので、
絞り加工の工程で破れたり、しわが寄ったりするトラブルが起きやすく、
丸型より難しい形状とされています。
実は脚の先端までの深さで絞ってからカットしています。
写真のサンプルは電子機器の内部部品のケースとして作成いたしました。

材料は板厚0.3㎜の鉄
20.5×33.0㎜の角型をベースに、
太さ1㎜の脚が4本
側面にバーリング(立上り)のついた丸穴と
三角形のダボ(突起)がついています

★注目ポイント★
①角型の絞り加工。カドの形状の仕上がりがきれい。
②角型にした後、横に穴や突起を加工している
③更に丸穴には立上りがついている
④角型にしてから脚を作成。曲がったりよれたりしていない細い脚。

金型設計・製作~プレス加工まで弊社で行いました。
月に1000個程度のプレス加工という、まさに少量多品種のもの。
今は生産していない製品ですが、
この技術いろいろな事に応用できそうです。

例えば
今よく目にするデバイスやセンサーを組み込んだIoTなどのシールドケース、
大事なパーツを収納する容器、
インテリアの照明用ボタンスイッチ など、いろいろ考えちゃいます。

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