文庫屋大関 様
今回のお困りごと
頑丈な金属製の型でがま口職人さんの負担を軽減したい

お客様の声
現場の声も交え、より良いものを作るために親身になってくれました。
文庫屋大関は、文庫革を使った雑貨を製造販売しています。その中でも「天溝がま口」は70年以上もの歴史がある弊社の看板商品です。
ところがその口金を製造してくださっていた工場が廃業されることになり、一度商品は製造不能となりました。しかし、長年好評をいただいていた商品でもあり、思い入れもあるため、どうにか復活できないかと試行錯誤を繰り返し、以前のように真鍮製はできないけれど鉄製ならできると、ようやく作って下さるところを見つけました。
がま口の口金は、金具に革を挟み込んで木槌でたたいて固定するのですが、機械ではできない繊細な作業を伴うので専門の職人さんがいます。サンプルを経て本生産を始めましたが、量産になると鉄製は真鍮製より素材が硬いため、木型が欠けてしまったり、職人さんが手を傷める等の弊害が出てきてしまいました。職人さんが作りやすくなる為にできることはないかと模索している中で、知り合いのメーカーさんに岩井金属さんを紹介していただきました。
岩井さんは金具の現物から図面を起こし型を作ってくれました。実際に作業する職人さんも交えてすり合わせを重ね、より使いやすいよう修正も加えてもらいました。
職人さんに実際に使っていただくと…
「今までよりも軽い力でしっかり打てるようになった為、手が痛くなることが軽減された」
「これまで使っていた木型では摩耗してしまう心配があったが、それがなくなった」
「従来の方法では潰しづらかった部分が、この金型を使うことによって潰せるようになった」
「金属でしっかりした重量があるため、製作の際の安定感がでた」…等々、作りやすくなったという意見をもらうことができました。
より良いものを作るために親身になってくださったこと、大変感謝しております。またものづくりの中で困ったことが起こったら、ぜひご相談させていただきたいです。

岩井金属金型製作所からひとこと
文庫屋大関様は昭和2年創業の墨田区の大先輩企業です。伝統工芸の技術と新しいデザインを融合させた素敵な雑貨は、日本はもちろん海外の方々にも大人気です。今回ご依頼をいただいた型は、ずっと変わらず看板商品となっているがま口の製造に使用されるもの。その歴史に裏方として関わらせていただき、貴重なご縁に感謝いたします。職人さんが楽に作業ができるようになったと聞いて私共も大変うれしくなりました。